日記・コラム・つぶやき

それいゆ 3 -チーズ-

今日は朝から思いもかけないところで思いもかけない人に会った。
いつも仕事がひとこごち区切りが付くたびに足を運ぶ小さなバーがあるのだが、そこのマスターによく似た人がバス停に立っている。
夕刻で、店の付近であればそんなに驚くことはないが 今は朝の8時で、しかもここは店から遠く離れた・・・と言うよりは当時私が住んでいた箱崎という倉庫や貿易会社のある場所で、福岡市の中でもかなり辺境地である。
「おはようございます。 マスター・・ですよね」私はおそるおそる声をかける。
「おや お早うございます。 こんな所で奇遇ですね」とマスター
「私の家がこの辺ですから・・・」
「そうでしたか。実は昨晩からこの近くの輸入会社にチーズの買い付けに来てましてね」
・・と嬉しそうにニコニコとしながら話している所を見るときっと何か良い素材が入手できたようなので訪ねてみた。
「楽しそうですけど 何か珍しいチーズでも?」
「はい、それはもう是非ともご紹介致したいものが・・・」と笑顔で答えてくれた。
「それは楽しみだ 早速今晩にでもおじゃましますよ」
「お待ちしております」
・・と話しているうちに私の乗るバスが着いて軽く会釈をして乗り込んだ。

さて仕事も終わり今朝の会話を思い出しつついそいそとその店に向かう。
そこは80年代も後半になろうというのに今だに「トリスバ-」の看板を掲げ、その下に遠慮がちに「それいゆ」と書かれている。
店に入るとコートハンガーに上着を引っ掛け、いつものカウンター席へ。
「いらっしゃいませ」・・・とマスターがいつものようにおしぼりと一杯のジン。
そしていつものようにやおらその一杯を流し込む。
「ん!? これは・・・」いつもと違った飲み口に思わず唸ってしまった。
今までいろんなジンを飲んできたがこの味わいは初めてで重さの中にすっきりとした抜けの良い香りと喉ごしの良さを感じる。
「美味いなぁ でも初めて飲む味です。」
「ですよね、ちょっとした出来心でして・・・」とマスターがカウンターにボトルを並べ始めた。
ブードルス、タンカレイNo.10、ゴードン・オールドトム、そしてポンペイサファイア
「え? まさかそれを?」
「はい 今日はブレンドしてみました。」とマスターが微笑む
「今日は 少々仕掛けがありましてね・・・」 そう言いながら薄く切られた白いチーズを2切れほど銀の小さなトレイに乗せ先ほどのブレンドジンをもう一杯用意してくれた。
「チェシャーチーズです。イギリス産で多少塩みが強いので薄めにスライスしました」
勧められるままに一枚口に運んでみる。
なるほど あまりクセがなく少しの酸味と強めの塩気が嫌味なく口に広がってくる。
後味もしつこくなく滑らかなミルク臭がのこり、そこにこのジンを一口含む。
「うまっ!」思わずながら口から声がこぼれた。
ジンのハーブと絶妙にマッチして爽やかに喉から鼻に抜けていく感じがなんとも心地よい
「いたずらが功を奏したようですね」マスターがカウンターの向こうで微笑む。
「いたずら・・ですか?」と聞くとマスターはニコニコしながら答えてくれた。
「ええ 実は氷は使いませんけど軽くシェイクしてあります。
 それからこれが本当のいたずらですけどね・・・」と言ってシェリーのビンをカウンターに置いた。
「シェイカーにそっとくぐらせてあるんです。」
「なるほど 魔法の正体はフィーノですか」
「はい 今日はフィノよりもチーズと相性の良いマンサニーリャを使ってみました」
「それじゃこれが ラ・ゴヤですか 初めて見ました」と ボトルを手に取った。
「おや そうでしたか では少しなめてみますか?」・・とショットグラスに1/3程注いでくれる
「これが ここにくる楽しみですから」そういいながら香をかいで口に含む。
スッキリとした口当たりの後からほんのりとアーモンドのような残り香が心地よい。
それに「気のせいか少し塩気があるような・・・」
「ラ・ゴヤは海岸の近くだそうですから きっとそのせいでしょうね」とマスター。
そして今度はやや硬そうなチーズを小さなキューブにしてなんともかわいい皿に3つほど転がしてくれた。
「こちらが今日のとっておきです。」
見た目はやや濃い目の黄色でおそらく一番外側であろう部分はさらに乾燥していて白く粉をふいている。
この粉はカビなのか塩なのか・・・と考えながら口の中へと放り込んでみた。
「しょっぱ!・・塩か、この味はヤギ? いや羊か・・・」と思わず呟く。
「少し酸味があって 乾燥して・この後味・・あっ!」その瞬間 かなり昔の記憶が駆け上ってきた。
「ベドウィンのテントの上で干してたやつだ」
「やはりこれでしたか」マスターがニコリとする。
「うわぁ 懐かしい よくこんなのあつかってましたねぇ」
「はい 以前このチーズのお話を伺ったときから 私も一度は食べてみたくて業者さんに探してもらえるようにお願いしてたんですよ」
「すごいですねぇ またこれを食べられるとは思いませんでした、・・でマスターの感想は?」
「お話いただいたダイナミックな作り方からは想像できないくらい繊細な味でした。しかしこの皮がいけない。
適度に発酵した旨味とコリコリとした小気味よい食感が強い岩塩の塩気と仄かな苦味と絶妙に合ってて止まらなくなります。」とマスターは笑いながらなにやらリキュールグラスに注いで私の前に置いた。
「試してみてください。」
私は言われるがままに塩気の強い皮の部分を口に放り込んで味わい、そしてグラスの中身をグッと一気にいった。
「ふぅ 旨い! テキーラか こりゃやられたね」
「やっぱり こう言った塩味にはコイツが合いますね」マスターは嬉しそうに笑いながらいつものターンテーブルにレコードを乗せゆっくりと針を落とした。
「今日はおいでになるとの事でしたのでこんな曲をご用意いたしました。」
流れてきたのは芯の強いドラムに小気味の良いヴィブラフォンの旋律。
奏でているのは「ウォルト・ディッカーソン カルテット」
彼の幻のアルバム「Lawrence Of Arabia:Jazz Impressions」の中の
「That is the Desert」という曲だ。
カウンターの上には晩秋に似つかわしくない暑く乾いた風を感じた。

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それいゆ 2 -クリスマスの夜-

年の瀬も押し迫ったとあるクリスマスの夜。
仲間たちと居酒屋でささやかなパーティを過ごした後 足は何のよどみもなく自然とその方向に向かっていた。
そこは 歩き始めた天神から2kmと少しといったところか、時間にして約30分の行程をいつも徒歩で移動する。
その店は80年代も後半になろうというのに今だに「トリスバ-」の看板を掲げ、その下に遠慮がちに「それいゆ」と書かれている。
ここの常連の椅子を得たきっかけは勤めていた会社の社長の紹介であったが、この店のバーテンダーであるマスターとお互い無類のジン好きというのもあって馬が合い、その会社を辞めた後もずっと通い続けていた。
扉を開けてカウンターに座るとおしぼりと同時にジンの入ったショットグラスが置かれる。
『とりあえずジン』というわけではないが、なんとなくうれしい。
今日も差し出されたリキュールグラスを一気に流し込む。
スッキリと広がる強めのジュニパーベリーの香りと共にやや甘味がかった後味がトムであることを気づかせてくれ 思わず「トムもいいね・・」と呟く。
マスターは口の左側を小さく上げて微笑んだ。
この店はそんなに華やかに飾るわけでもなく、店の入口に小さなリース、それからカウンターにいくつか並ぶ小さなキャンドルがかろうじてクリスマスであることを思い出させてくれた。

「それじゃあアレキサンダーズ シスターを作ってもらおうかな・・」と呟くと間髪入れずマスターが
「だめですよ! あなたにお似合いではありません」と笑った。
そして笑い声がもうひとつ。
椅子ひとつ離れたお隣ですまして飲んでいたOL風の女性
「あはっ ごめんなさいあんまりストレートだったからつい あはは」
「申し訳ございません」とマスターは軽く彼女に会釈して続けた
「どうもこの御仁は冗談がお好きなもので・・・」
「たまにはミントもいいなぁと思っただけなのにぃ」・・と私が言うと
「あんな変態的なカクテルを頼まれるような方にはいささかかわいすぎるかと・・」とマスター
「なにか変なお酒たのまれたんですか?」と不思議そうな顔の女性に私が答えた
「ごく普通ですよ・・・ラム、ジン、ウォッカ・・・ジャックダニエル・・かな」
「あらそんなに不思議な飲み物でもなさそうね」と女性の言葉にマスターが
「1つ1つは普通ですがそれを全部混ぜて飲む方は見たことが御座いませんでした」
「いやスペインにいた時、黒人の友人がバルで『こんな酒じゃ酔えねぇからそこらの全部混ぜてもってこい』って言って飲んでたんでどんなものかと思ってね」
「・・・で?」女性は低く頬杖をついて見上げるように尋ねた
「とてもこの世のものとは」・・と私は首を振った
「じゃなくてぇ ご友人はめでたく酔うことができたのかな?」
「そりゃもう おかげで2m近い酔っ払いを2kmほど引きずって・・・」
  あははははっ! 店中から笑いが飛んできた
狭い店なので丸聞こえだし、常連たちは面白い話には遠慮なく喰いついて来る。
もちろんこの女性もカウンターで前々からよく見かける方だがいままで一人でクールに飲んでる印象もあり 話しかけたことなど一度もなかった。
ひとしきり笑い声が落ち着いたところで彼女がそっと腕時計に目をやりながら私に呟いた。
「そろそろ最後にしようかな・・・なにかおすすめある? 今年最後の一杯」
「へっ??」私は自分を指差しながらちょっと丸い目をして女性を見つめた。
「そっ! いつもマスターと楽しそうにお酒の話してるでしょ? ロマンティックで・・でもすっきりなのがいいな、ねっ 」
「こういったオーダーはマスターがお得意なんだけど・・・」ちらりとマスターに目をやると「我存ぜぬ」といったとぼけ顔。
そこで思案をめぐらし「それじゃあ ニコラシカはいかがですか?」
「どんなカクテルなの?」
「ここのニコラシカはちょっと変わっててショットグラスにブランデーと・・・後はお楽しみ」
「じゃあ マスターそれお願い」と彼女が微笑む
「かしこまりました」そう言うとマスターは彼女の前にコースターを準備しショットグラスを置いた。
「それじゃ今年最後の一杯は当店からのクリスマスプレゼントです」とヘネシーのXOをふちまで注ぎ、その上にスライスしたレモンをポンとかぶせて更にその上にスプーンでグラニュー糖の小山を盛った。
「あらまぁ すごくかわいいけどどうやって飲めばいいのかしら・・・」
「それでは小さなショーの始まりです」私はカウンターに置いてあった小さなキャンドルをそのグラスに近づけた。
そっと引きつけられるように彼女は明るくなったグラスの中を見つめる。
ひとつ、またひとつとレモンの隙間からグラニュー糖がグラスの中にゆっくりと舞い降り、底に少しずつ降り積もっていく様を無言で眺めていた。
「一年の終わりにレモンの上の雪景色とグラスに舞い降りる砂時計なんていかがですか?」
「素敵ね ありがとう・・・とってもロマンティック」
「それじゃあ 後はスッキリをマスターから」・・と私はマスターの方に手を差し出した。
「飲み方悩むでしょ? 難しく考えなくていいんですよ レモンを指でつまんでお砂糖と一緒に パクッて一口でやっちゃってください。」
彼女は言われるままにレモンで砂糖を挟んでパクッと口に放り込んだ
「ンっっっ!」 すっぱさが広がっているのがとてもよくわかる表情だ。
「そこにブランデーを一気に流し込むんです」・・とマスター。
彼女はショットグラスを持ってすばやく口元に運び、あごと首を一直線にしてブランデーを流し込んだ。
「きゃあ! ほんっと すっきり! もう最高の一年って感じ! それじゃ 良いお年を!」
飲み終わるとすぐに彼女はみんなに手を振って笑顔を残し店を出た。
扉が閉じる音が響き凍りついたような沈黙が残る。

「それじゃ 良いお年を! ・・・・そう一言叫ぶと 彼女はお客全員の視線を集めたまま扉を開けて颯爽と帰っていきました。 おしまい」

私の言葉にみんなは笑いと動きを取り戻した。

「ねぇマスター 差し支えなければ何してる人?」
「女医さんです」
「すごい迫力だねぇ 外科かな?」
「さてそこまでは存じ上げません。」
マスターはそういいながらフランク・シナトラのLPに針を落とした。
流れてきたのは「ホワイトクリスマス」
レコード盤に刻まれた心地よいノイズとともにシナトラの甘い歌声が店に広がる。
そしてマスターはショットグラスを2つ器用に指に挟んでタンカレイのジンとワイルドターキーを同量ずつ注ぎひとつを私に差し出した。
「メリークリスマス!」
囁くような乾杯の音がチンっと響きクリスマスの夜は更けて行く。

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残 照    -ことばあそび-

     ち  た

     何
       が
         ?

   夕  日

     紅
       い
         ?

     ん  だ

     誰
       が
         ?

   か  ら  す

     黒
        い
          ?

   み  ん  な

     誰
       と
        ?

   帰  ろ

     何
       処
         へ
           ?

   闇  が

     暗
       い
         ?

   届  か  な  い

     遠
       い
         ?

   所  ま  で

       遠 
           い
               ?

   あ  な  た  は

      私
        ?

   誰 ?

        私
          は
            わたし

   い  つ  か  ら  ?

       ず
         っ
           と

   そ  こ  に  い  る  の  ?

       そ
         ば
           に
             いる

   あ  な  た  は  ?

      私
         ?

   誰  ?

        私
          は
            あなた

   わ  た  し  ?

    あなた
        は
          私

   あ  な  た  は  誰  ?

        私 
           は
              誰
                ?

   私  は  誰  ?

        あなた
             は
                誰
                   ?

   あ  な  た  は  誰  ?

          私 
             は
                誰
                  ?

   私  は  誰  ?

            あなた
                 は
                    誰
                      ?


      あなた          あなた
           は     
              誰
                ?


         私      私
             は
            誰
          ?    


         私      あなた
             は
               あなた


        あなた       私
              は
         あなた     


         あなた     ひとり
              は
           私     ひとり


        は  ひ  と  り

          ず
            っ
              と
                ?

      私  は  ひ  と  り

          い
            つ
              も
                ?

      ず  っ  と

          い つ も

                 り
               と
            ひ     






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ギルバート K チェスタトン

おとぎ話はドラゴンの存在を教えるものではない
そんなこと子供たちは知っている
ドラゴンを殺すことができるとおとぎ話は教えるのだ


狂人とは理性を失った人のことではない
狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である


人々はローマが偉大であるからローマを愛したのではない
ローマは人々がローマを愛したから偉大となったのだ


                          ギルバート K チェスタトン


ご存知「ブラウン神父」シリーズの作者 チェスタトンの言葉です。
彼は著作外にもいろいろな言葉を残していますが、その中でも好きな言葉を3つほど上げてみました。

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星の呼び名

今回はリクエストをいただきました「星の名前」を紹介いたしましょう。

星の名前と言っても、惑星、恒星、衛星といろいろとありますし、それぞれの星をまとめた星座などと言うのもありますが、今回はそれぞれを絡めた形で紹介します。
日本語では一つの星や星座をいろいろな呼び方で呼んでいますので一般名に対して呼び名という形で記述いたします。
また 由来がわかるものに関しては記載してみました。

それでは先ず身近な太陽系から
(別名が見当たらないもの、不明なものは省略させていただきます。)

『金星』
 は夜空で最も明るい星で太陽が沈む頃から見え出しますので全国的に「イチバンボシ」の名前が付いています。
枕草子の中では「明星」これは宵の空に見えますので「宵の明星」とも言われています。
明け方の空で見えるときには「明けの明星」と名前が変わります。
また、尾張風土記逸文「星石」には玉置山にある石が「赤星(明星)」が落ちた跡である、とありますので「アカボシ」とも呼ばれていたようです。

『火星』
 螢惑(けいわく)」「ほのをぼし」「夏日星 なつひぼし」
 西郷星 さいごうぼし」
 これは明治の一時期に呼ばれた物で、1877/9/24に西郷隆盛が自決しましたが、その年の9/3に火星が地球に再接近し、夜空に輝いていたためにこう呼ばれたそうです。

『土星』
 「桐野星 きりのぼし」
 土星が火星と寄り添うような位置に来たため。西郷と一緒に戦った桐野利秋の名前からこうよばれたそうです。

『彗星』
「掃星 (ははきぼし)(ほうきぼし)」 空の穢れをはく、という意味
「穂垂れ星 (ほたれほし)」
「扇星 (あふぎぼし)」

『流星』
 「はしりぼし」
 「縁切り星 (えんきりぼし)」
 他の星に縁を切られて落ちていくことから、こうよばれたそうです。 
 「夜這星 (よばいぼし)」
 「星の嫁入り (ほしのよめいり)」
 静岡県では他の星への嫁入りを想像して「ほしのよめいり」と名付け、星が流れるさまを「よめった」と言う地方もあるようです。
 夜這はもともと婚すると言う意味で使われていたものでこれも同様の意味のようです。

「星の宿り ほしのやどり」
 星座のことを日本では古来からこう呼んできました。
ここからは星座や恒星の名前を紹介します

[おおぐま座]
『北斗七星』
 「柄杓星 ひしゃくぼし」
 「桝星」「酒桝」「七つ星」「七夜の星」「舵星」「七星剣」「四三(しそう)の星」「七曜の星」「鍵星」「船星」「北の星」「七ます星」「北のおおかじ」
 「北斗」は中国の名で、南にある「南斗六星」と呼び分けて「北斗七星」と呼びました。
 「北斗七星」を「大柄杓」、こぐま座全体を「小柄杓」とも呼ばれていました。
  海上では北極星を探せることから「アテボシ」と呼ばれて重要視されていました。
  漁師の間では「カジボシ」とも呼ばれ、能登の漁師の間では南斗六星と共に「北の大舵南の小舵」と呼ばれていました。
『おおぐま座η』
 「剣先星 破軍星」
『おおぐま座アルコル』
 「輔(そえ)星」「寿命星」

[こぐま座]
『こぐま座』
 「小七曜 こしちよう」
『北極星 こぐま座α』
 「子の星 ねのほし」「心星」「北の一つ星」「北辰」「妙見」「ひとつ星」「しん星」「めあて星」「めじるし星」「ほうがく星」「きたの星」「北の明星」「北の明神」「きたのおおぼし」
『こぐま座 コカブ(小熊座β星 もと北極星)とヘルカド(小熊座γ星)』
 「やらい星」「ばんの星」「やろ星」「やえの星」「やよい星」「にのほし」

[おうし座]
『プレアデス星団』
 「六連星 むつらほし」「昴 すばる・すまる」「いっしょう星」「くさ星」「はごいた星」「つと星」「くようの星」「すわり星」「もくさ・おくさ」「ななつ星」「すずなり星」「むらがり星」「あつまり星」「そうだん星」「ごちゃごちゃ星」「ぬか星」「ほうき星」「すすき星」「つち星」「みそこし星」「すいのう星」「はほがた星」「かんざし星」
 枕草子の中に「星はすばる、ひこぼし、明星・・・」と言う一節もありますね。
 ゴチャゴチャして見えることから「ゴチャゴチャボシ」、六つ見えることから「ムツラボシ」とも呼ばれていましたが、いやぁ その他にもいろんな呼び方があるものですね。
『ヒヤデス星団』
 「釣鐘星 つりがねぼし」「扇子星」「撞き鐘星」「苞星」「つと星」「もっこ星」
 「いなむら星」「こや星」「みの星」「うまのつら星」「かりまた」           『おうし座アルデバラン』
 「あと星」「あか星」「すまるの尾の星」

[しし座]
『しし座』
 「糸かけ星 いとかけほし」
『獅子座の頭部の6つの星列』(頭から前足にかけて)
 「獅子の大鎌 ししのおおかま」
 また、大鎌を逆さにして雨樋を支える金具と見た
 「トイカケボシ」(樋懸星)と言う名もあります。

[からす座]
『からす座』
 「皮張り星 かわはりぼし」
 「からす座」は「おとめ座」の南西にある四つの三等星が四辺形を作っていますので
 「四つ星」「だいがら星」「まくら星」「つくえ星」「はかま星」「ほかけ星」「ムジナのかわはり」と呼んでいる地方もあります。
                               
[うしかい座]
『アルクトゥートス(牛飼い座α)』
 「五月雨星 さみだれぼし」「雨夜の星 あまいのほし」「狗賓星 ぐひんぼし」「麦星 むぎぼし」「麦刈り星」「麦熟れ星」「よんじょう星」「かじがい星」「うおじま星」「のとにらみ」

[おとめ座]
『スピカ』
 「真珠星 しんじゅほし」

[ふたご座]
『ふたご座』
 「門杭 かどくい」門星、松杭、餅食い星、雑煮星 かどや星 としとり星
  旧正月の頃に、カストルとポルックスが直立して柱のように見えるため正月にちなんだ名前で呼ばれることが多いようです。。
『ふたご座 カストル/ポルックス』
 「カストル」は「銀星ギンボシ」、「ポルックス」は「金星キンボシ」が有名です。
 2つ対になっているため。
 「二つ星 ふたつぼし」「夫婦星」
 その他は2つの目にたとえられることが多く以下のような名前があります。
 「蟹目」「がにのめ」「かれーんめ」「犬の目」「猫の目」「目玉星」「両目星」「睨み星」「巨人の目」「両眼りょうがん」「めがね星」「めだま星」「にらみ星」「えちぜん星」「なげ星」  

[さそり座]
『さそり座』
 大きな「S」字型を釣り糸から釣り針に見立てて
 「魚釣り星 うおつりぼし」「鯛釣り星」「漁星」「柳星」
『アンタレス』
 赤い色より
 「酒酔い星 さけよいぼし」「赤星」「豊年星」「さけかい星」「さけうり星」「むぎ星」
『アンタレスと、σ、τの三ツ星』
 左右の星を両親に見立て
 「おやかつぎ星」「おやにない星」
 左右の三等星と山形になっているのを農夫がかごを担いでいる姿と見て
 「籠担ぎ星 かごかつぎぼし」「天秤棒星」「朸星」とも呼ばれます。
 その他の呼び方は
 「あきんど星」「あわいない星」「さばうり星」「おかご星」「よめいり星」「あきない星」「たるかつぎ星」「にかつぎ星」「おーこ星」「くまで星」「おざる星」「おやかた星」などがあります。
『さそり座μ星』
 これは肉眼二重星で瞬く様子が相撲をとってるように見えたためか
 「相撲取り星 すもうとりほし」とも呼ばれます
 その他には
 「からす星」「きゃふばい星」「おながわ星」「そが星」「おっかけ星」「しじゅうぐれ」「むぎたたき星」などがあるようです。
『サソリの尻尾』
 きれいな青い星が二つ並んでいますので
 「蟹の目星」とか「おとどい星(兄弟星)」「夫婦(みょーと)星」「ごろうじゅうろう」「こめつき星」「ふたつ星」とか呼ぶ地方もありました。

[かんむり座]
『かんむり座』
 「たいこ星」が一般的で
 他には車に見立てた「車星」
 籠に見立てた「籠星(かごぼし)」
 かまどに見立てて「竈星 かまどぼし」「鬼の竈」「長者の竈」「地獄の竈」「おかま星」などと呼んでいる地方もあります。
 その他変わったところでは
 「くびかざり星」「からかさ星」「おどりこ星」「にじ星」「いどばた星」「ゆびわ星」「はんかけ星」「きんきゃく星」「どひょう星」「ひずめの星」「くど星」「こうじん星」「へっつい星」など由来不明なものも・・・

[こと座]
『こと座 ベガ』
 昔から「タナバタ」と各地で呼ばれていました。
 「織姫」「棚機」「織り子星」「織女(たなばたつめ)」
『こと座のεζ』ヴェガと正三角形を作っている五等星二つ
 「七夕の子 たなばたのこ」
『こと座のβγδζ』
 四星が平行四角形なところから
 「瓜畑 うりばたけ」「瓜きりまな板」
 熊本地方では「タナバタの麻小笥(オコゲ)」と呼んでいるようです。
 オコゲとは麻を紡いで入れる桶での事だそうです。

[わし座]
『アルタイル』
 昔から「ひこぼし」と呼ばれ枕草子にも載っている古い名前です
 「いぬかい星」「うしかい星」「うしひき星」「いなみ星」なども有名
『鷲座αβγ』
 「河鼓三星 かこさんせい」「天鼓」
 沖縄では「継嗣星(ままくわぶし)」
 アイヌでは「ウナルベクサ・ノチウ(老婆の川渡り星)」
 などとも呼ばれているようです。
『わし座アルタイルの北東にある暗黒星雲』
 「鷲の黒い穴 わしのくろいあな」
     これはかなり新しいものでしょうね・・・

[はくちょう座]
『はくちょう座』
 「北十字」「十文字星 じゅうもんじぼし」が一般的です。
『デネブ』
 「古七夕 ふるたなばた」

[イルカ座]
『イルカ座のαβγδ』
 「菱星 ひしぼし」

[アンドロメダ座]
『アンドロメダ座のαβγδ』
 「斗掻き星 とかきほし」

[カシオペア座]
『カシオペア座』
 Wを逆さに見た
 「やまがた星」「錨星 いかりぼし」が一般的でその他は5つつの星の集まりから
 「ごようの星」「ごよせ星」「いつつ星」「かどちがい星」など

[オリオン座]
『オリオン座』
 「鼓星 つづみぼし」「よつ星」「くびれ星」「そで星」
『オリオン座ベテルギウス・リゲル』
 二つの1等星「ベテルギウス」「リゲル」の二つの星はミツボシを挟んで対抗しているように見えるので、武士の棟梁争いの源氏と平氏に見立て赤い「ベテルギウス」を赤旗の「平家星」、白い「リゲル」を白旗の「源氏星」と呼ばれていました。
 2つあわせたものの呼び方としては
 「わき星」「かなつきのあいて星」「むづらばさみ」「かなつきのりょうわきだて」
『オリオン座のδεζ』
 オリオンのベルトに当たる「みつ星」
 「さんこう」「さんちょうの星」「さんじょうさま」「さんだいしょう」「しゃくご星」「おやにない星」「おやこうこう星」「かせ星」「たけのふし」「はざのま」「たがいな星」「どようさぶろう」「からすき」「ごうます」「みずくみ星」「さんたろう星」
 すごい数あるんですね・・・
『オリオン座のθιη』オリオンの剣に当たる「こみつ星」
 「いんきょ星」「こさんじょう」「とも星」「まね星」「よこみつ星」「ぼんてん星」
『オリオン座のδεζθιη』(みつ星とこみつ星をあわせて)
 「柄鋤星 からすきぼし」「さかます星」「よこぜき」「すごろく星」「むづら」「がんだれ星」「まぐわ星」「くまんで星」「ごうます」「こながら星」「あぶらごう」
 
 オリオン座の呼び名の多さは重要な星座であることを示しているのでしょうね

[おおいぬ座]
『おおいぬ座の尾』
 「さんかく星」「くらかけ星」「みぼし」「うろこの星」「くらのむね」「くらはし」「なっとうばこ」「あぶらげ星」
『シリウス』
 「天狼 てんろう」「青星 あおぼし」 「おお星」「あと星」「かぜ星」「いかびき星」「えのぐ星」「ゆき星」
 やはり青いイメージの名前が多いようです。

[こいぬ座]
『プロキオン』
 「色白 いろしろ」「ちいさいおおぼし」

[りゅうこつ座]
『カノープス』
 「南極老人星」が有名
 讃岐では「横着星 おうちゃくぼし」
 茨城県では「(かずさの)おしょう星」
 千葉県館山では「入定星」
 千葉県勝浦と伊豆の伊東では「布良星 めらぼし」
 淡路では「なると星」「あわじ星」
 その他は「ろくぶの星」「だいなん星」「みなみのひとつ星」「ざぶざぶ星」「あきら星」「ひがん星」「げんごろう星」「なんきょくじゅせい」などと呼ばれています。
 
 関東では南の地平線にわずかに上る程度なのでシリウス(-1.48等星)に次ぐ輝星とは思えないほど暗く見えます。(カノープスは-0.72等星)

[いて座]
『いて座』
 「みぼし」「ふじみぼし」「たかみぼし」「みなみのこかじ」「みなみのかじぼし」

[ギョシャ座]
『ギョシャ座』
 星が五角形に並んでいるので日本各地で「ごかく星」「いつつ星」と呼ばれています。
『カペラ』
 五色に輝くことから「五色星」日本海側の一部の地方にでは現在でも「五色のカペラ」とも言われています。
 その他は「かんびん星」「能登星」「佐渡星」「やざき星」「すまるのえーて星」「きたすまい」「ぜに星」「さき星」など

まだまだあるようですが、有名なところを紹介しました。

また 無数の輝く星を「煌星 きらぼし」と呼んだり、 細かく散らばっているたくさんの星を「糠星 ぬかぼし」と呼んだり更には 吐く息さえも凍ってしまうような気温(-50℃)のときの微かな音のことを「星の囁き ほしのささやき」と表現したり、日本語には星にまつわる言葉もたくさんあります。

また何かの機会に紹介いたしましょう。

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それいゆ 1 -はじめまして-

その店は およそ繁華街と呼ばれる場所からは程遠い閑静な住宅地へと続く幹線道路からやや外れた場所にひっそりと看板を出していた。
80年代も後半になろうというのに今だに「トリスバ-」の看板を掲げ、その下に遠慮がちに「それいゆ」と書かれている。
初めてそこを訪れたのは当時勤めていた事務所の社長が、「君は酒飲みというより酒そのものが好きなようだから私の秘蔵のバーを紹介してやろう。」と、いたずら半分で連れてこられたのがきっかけだった。
いたずら半分・・・というのは社長がその店に入る前に言った言葉から推測された。
「あっ・・ そうだここのバーテンは偏屈な人だからね嫌われたら二度と入れてもらえないから気をつけてね」 と社長は意味ありげに含み笑いをした。
うまい酒が飲めそうだと言う期待が心をときめかせていたせいかその時には何の疑問もいだかずににこにことしながらその扉をくぐったのを覚えている。
中に入ると やや狭めのカウンター越しに初老のバーテンダーがグラスを拭きながら「いらっしゃいませ」と会釈した。
私はしばしの間カウンターの後ろに有る圧倒されるようなボトルの群れを眺めながら立ち尽くしていた。
社長はこの店ではワイン目当てらしく、入ると同時にボトルを並べてもらっていた。
極自然な2人の振る舞いはきっとこの店ではいつもそうやって社長の趣味を満たしているであろう事がわかる。
そして何やらこの店のマスターであるバーテンダーとこそこそと話をしていたようだが、一段落つくとこちらを向いて
「君も座って好きな物を呑みなさい。」と得意そうに手招きをした。
私は 初めてその店のカウンターに腰掛けぐるりと見回しながら、「ジンはいいの有りますか?」と訊ねた。
「どれもよく冷えてますよ。」マスターはにっこりとしながら答えた。
そこで「それじゃマティーニを・・」とたのむとマスターが「ドライですか?」と拭いているグラス越しに目を細くした。
そこでマスターの目を見ながら「それじゃ最高にドライなやつ」と言うとマスターは何故か楽しそうにいそいそと冷凍庫に足を運び、中から霜の張り付いた青い瓶を取り出した。
ポンペイサファイアと言ううまいジンだ。
思わずにこりとしてしまったのを彼は見逃さなかったらしく、「御存じのようですね」と言いながらカクテルグラスを私の前に置きオリーブを入れジンをなみなみと注いだ。(これではジンのストレートなのだが・・・)
私はちょっと小首を傾げてマスターを見ると後ろを向いて棚の整理をしている。(というか様子をうかがっている風だ)
こりゃ担がれたな・・・てなわけですかさず
「すみません フランスはどちらの方角ですか?」と聴いて見た。
マスターはにっこりと笑いながら振り向き、「あちらになります」と左手を差し出した。
私はその方向に胸に手をあてて一礼してジンを飲み干した。
「こんなにうまいマティーニは初めてですよ」と笑うと彼は
「当店で一番ドライなマティーニですよ。お出しするのはお客様が始めてですけど・・・」と笑った。
「ところで・・・ほんとにフランスはあちらですか?」と聞くと
「ええ 間違い有りません。 一度やって見たかったので昔調べておきました。」・・・と微笑んだ。
「おや 無愛想かと思ったらそんないい笑顔もできるんですねぇ」と社長が驚いた顔をする。
「勘弁してくださいよ社長。今日はとてもいい夜ですからね、お客様にも無粋なまねして失礼いたしましたので・・・」そう言いながらリキュールグラスにアロマティックビターをくるりと回してなじませ シンクにさっと一降りしてパールオニオンを転がし私の前に置いてビフィータのドライジンを並々と注ぎその表面にナツメグを一振りした。
「お近づきの印です。いつでもお待ちしてますよ。」
マスターはそう言うとカウンターの端に行き おそらくは1度も使われていないだろうと思われるカラオケセットの横に有る重たそうなターンテーブルに一枚のレコードを置いて針を落した。
静かだった店の中にデイブ・ブルーベックの「テイクファイブ」が心地好く流れ始めた。

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[ジョーク] 最高の・・・

最高の生活――アメリカ人と同じ給料をもらい、イギリスの家にすみ、日本人の妻を持ち、中国人のコックを雇う。

最悪の生活――中国人と同じ給料をもらい、日本の家にすみ、アメリカ人の妻を持ち、イギリス人のコックを雇う。

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う~む・・・
これも民族に対する考え方なのか(^^;)
なんとなく分かる気がする所が恐い(笑)

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「遊撃とその誇り」

「きみは飛びたいと思うか?」
とある日、アメリカから亡命してきた演劇青年が私に聞いたことがある。
「もちろん」
と私は答えた。
「では、きみは鳥に変身したいと思うだろうね」
と彼は言った。 ノオーと私は答えた。
「私は鳥になんかなりたくない。私は私自身のままで飛びたいのです」
オゥ! とアメリカ人は肩をすくめた。「きみは飛行機の話をしていたのか。
私は哲学の話をしていたのに!」
---だが、私は飛行機の話をしていたのではなかった。「背広を着たまま飛びたい」と言うのは、私自身のの哲学だったのである。

                  寺山修司  「遊撃とその誇り」

私の好きな寺山修司氏の自身の哲学が見える一節です。

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「Anyones Daughter」

たてまえなんか 地獄に落ちてから通せばいい

               みやすのんき 「Anyones Daughter」

リフレッシュと言う作品集仁納められた作品ですが、
彼の作品の中でも一番お気に入りの一つです。

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キャラクター設定 -歴史(おいたち)しぐさ ポーズ-

それでは キャラクター作成パート2と言うことで、残りの部分 歴史(おいたち)しぐさ ポーズを解説します。

2.歴史(おいたち)
これは、育った環境と共にドラマティックな経験や恐怖体験などを特に重点的に設定します。
これを設定する事で、物事に対する判断の基準やトラウマ、癖やしぐさや自己表現などもそこからにじみ出て来ます。
より深い性格設定の基礎となるもので、この設定がしっかりしているとあやふやな判断や危機一髪のシーンでの行動や判断の間違いが少なくなります。
つまり「このキャラはこういう時こんなことしないよ」って言われるような行動を自然と取らなくなります。
これが結構ストーリーを作る時に大切なことでぼやけた設定をしていると作者の判断基準だけでストーリーが進んでしまう事になり奥行きが無くなってしまいます。
作者がこれが正しいと感じる事でも、その行動がストーリーの中でのそのキャラクターらしい行動とはかけ離れてしまうことはよく有ります。
それでは、実際の例で私のHPで公開しているデジタルフェアリーの中から「ネイモア」と言うキャラクターの生い立ちの設定は以下の通りです。

ボストンのスラム街にて出生
母親は天才ピアニストと称されたがネイモアが4才の時に交通事故にて死亡。
父親は不明。母親のマネージャーであったとかレコード会社のプロデューサーであったとか言われるが真実は分からない。
「不幸の天才」と呼ばれた母親はデビュー後もあまり売れることは無く酒場でピアノを弾き生計をたてていた。
風体はか細く、ストレートのプラチナブロンドは彼自身も受け継いでいる。
着飾ることは無いが、いつも赤いハイヒールを履いていた事も有りネイの中では「女性=赤いハイヒール」と言う暗黙の図式があるのかもしれない。
母の死後は身寄りも無く公立の施設に引き取られるが半年で脱走。
その後マッドサイエンティストと呼ばれるDr.サイマルに育てられる。
ネイモアがDr.サイマルに「オセロ」で賭けをして勝ったことで研究室兼自宅に転がりこんだのが原因である。
Dr.サイマルに基本的な電子工学、機械工学、生体工学を学び、元々の利発な頭脳もあって12才でその全ての博士号を修得。
15才の時に体質の適合もあって肘にデジタルリンク手術を受ける。
16才の時にDr.サイマルは実験中の事故で死亡。
以後は自己の理論を追求し、生体工学のタブーに迫る研究を始める。
このタブーとは自分の思い通りの生命を作り出すということである。

これでも大雑派な設定ですが、この生い立ちからちょっとひねくれたあの性格設定が出来あがっているのです。

3.しぐさ ポーズ

さて最後に特徴的な見てくれの部分です。
ビジュアルが有るにせよ文章だけにせよ、必ずちょっとしたポーズやしぐさの表現が出て来ますが、これが割とそのキャラクターの特徴を醸し出しています。
また そのための小道具と言うのが活躍します。
例えば、同じデジタルフェアリーに登場する「ギルモア」と言う刑事役のキャラがいますが、その小道具として「安物の葉巻」と言う物を用意しています。

ストーリーの中での表現を上げると

名前はギルモア、小汚ねぇトレンチコートに安物の葉巻を咥えてなんともいけすかねぇ奴だ。
ギルモアは吸いかけの葉巻を灰皿に突き刺して3番街に有るジェイクの店に向かった。
ギルモアはテーブルの端でマッチに火を付けゆっくりと葉巻に近づけた。
ギルモアは不機嫌に葉巻に火をつける。
ギルモアは上目使いで葉巻をもみ消しながら言った。

と言った感じで使っています。
このちょっとしたしぐさの表現がその場の雰囲気とキャラクターの性格やその時の心理をうまく表現できます。
また、これは口癖と同じようにそのキャラクター独自のもので、他のキャラには絶対にとらせないように心掛けています。

映像が有る場合は立っている時の手の位置や目線の配り方、そして手振りの癖や顔の傾げ方に至るまで細かいポーズ設定をしておくとそのキャラクターの特徴をより明確にする事が出来ます。

・・・と、ここまでに挙げた事が私がキャラクターを作る際に特に気を配っている事です。
細かい事を挙げればキリが無いですが、それは今後の機会にいろいろとお話しするとして、キャラクター設定に関しては(世界設定は除くとして)このくらいは最低限設定しておくと良いのではないでしょうか。

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